バイオ・医用は,今後イメージセンサの重要な応用分野になると考えられます.我々の開発している高性能CMOSイメージセンサを応用した癌部位のコントラストイメージング,新規開発の専用イメージセンサを用いた多点同時計測が可能な時間分解顕微鏡,マルチアパーチャ光学系に基づく小型口腔カメラなど,様々な応用を研究しています.
図1:自家蛍光腫瘍イメージング.細胞内に元々存在する代謝に関与する自家蛍光物質NADH, FADを利用することで,腫瘍部を明るく描出する内視鏡カメラ技術を開発しています. | 図2: デジタルデンタルミラー.9個の小さいカメラにそれぞれ異なる光学フィルタを設けることで,歯肉の3次元形状計測,酸素飽和度・全ヘモグロビン量・歯槽粘膜境の画像化,立体撮像を1回の撮影で行うことができる小型・高機能カメラを目指しています. |
図3:マルチビーム蛍光寿命顕微鏡.27×27点を同時に時間分解計測することで,高速に蛍光寿命の共焦点画像が得られる専用CMOSイメージセンサと,それを用いた顕微鏡システムを開発しています. | 図4:マルチビーム蛍光相関分光顕微鏡.蛍光物質のランダムな動きを解析することで,蛍光ラベルされた物質の大きさ・形状・個数を計測することができます.従来1点〜数点だった計測点を10×10に増やし,細胞全体の同時計測を可能とする専用の高速・低ノイズCMOSイメージセンサを開発しています. |
医用生体イメージング,内視鏡,口腔カメラ,分子イメージング顕微鏡.